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2015.12.17 Posted

”HMV&BOOKS TOKYOが超特急と8号車に読んでもらいたい”冬の課題図書フェア開催決定!

”HMV&BOOKS TOKYOが超特急と8号車に読んでもらいたい”冬の課題図書フェア開催決定!

超特急代々木第一体育館2DAYSライブとHMV&BOOKS TOKYOオープンと超特急CDデビュー3周年とHMV25周年を記念したブックフェアの開催が決定いたしました。
11月19日に渋谷modi内にオープンしたHMVの新店舗HMV&BOOKS TOKYOは、書籍と音楽を融合させたまったく新しい複合型ショップです。そんなHMV&BOOKS TOKYOが、超特急のメンバーと、8号車の皆さんにこの冬休みに読んでほしい本を提案します。
題して「”HMV&BOOKS TOKYOが超特急と8号車に読んでもらいたい”冬の課題図書フェア」。メンバーごとに一冊ずつ、超特急の楽曲イメージに合わせて本をセレクトしました。超特急の世界観の中で新たな読書体験をしてみませんか?
フェア期間中、HMV&BOOKS TOKYOにて書籍(なんでもOK)を1,000円以上お買い上げで、特製ペーパーブックカバーを差し上げます。

<フェア期間>
2015年12月23日(水)〜12月31日(木)
※12月31日は19時までの営業となります。

<フェア開催店舗>
HMV&BOOKS TOKYO
(東京都渋谷区神南1-21-3 渋谷modi内5〜7F)
BooksTokyo.hmv.co.jp

<フェアオリジナル特典>
HMV&BOOKS TOKYOフェア特製ペーパーブックカバー
※メンバーカラーに合わせた7種からお好きな色をお選び下さい。

GREEN
(サンプル画像:グリーンversion)
※ブックカバーはフェア期間中でもなくなり次第、配布終了となります。

<対象商品>
HMV&BOOKS TOKYOで販売している商品すべての中から書籍を含む1,000円以上お買い上げでブックカバーをお渡しします。
※フェア用にセレクトした本以外の店頭で販売している本も対象となります。



”HMV&BOOKS TOKYOが超特急と8号車に読んでもらいたい”冬の課題図書

コーイチ(1号車)
BOOKセレクトイメージ曲:『FLASHBACK』
2013/2/13発売シングル「POLICEMEN」収録
課題図書:『グレート・ギャッツビー』F・スコット・フィッツジェラルド
何度となく映像化・舞台化され(近年ではレオ様主演映画が有名)、本好きじゃなくてもそのタイトルくらいは誰でも知ってる不朽の名作。かつて愛した女性デイジーに自分の存在を気づいて欲しいが為だけに、彼女の家の対岸にある自宅で毎夜豪華なパーティを繰り広げるジェイ・ギャッツビー。どうしても彼女を自分の元に戻したいギャッツビーと、現在の家庭との間で揺れ動くデイジー。しかし、彼が起こす行動は自身の思いとは裏腹な、そして最悪の結果をもたらすことになってしまう。。。
毎夜繰り広げる饗宴の喧騒の中でギャッツビーは”I don’t wanna waste no time”という気持ちでいっぱいだったでしょう。
“春・夏・秋・冬を越えて必ず僕が守るから/偽りのない愛で君を包みたい ずっと 永遠に…” 『FLASHBACK』のラスト、印象的なピアノの音がギャッツビーの最後と重なるようで、読後に聴けば切なさ倍増の予感。

カイ(2号車)
BOOKセレクトイメージ曲:『Star Gear』
2014/11/12発売シングル・2014/12/3発売アルバム「RING」収録
課題図書:「クローム襲撃」ウイリアム・ギブスン
この作品が刊行されたのは1986年(日本は1987年)。携帯電話はちょっと大きめのカバンくらいのサイズだし、ましてやインターネットなんてまったく日常的じゃなくて、メールでサクッとデータを送ったり出来るようになるなんて(普通の人は)誰も想像しなかった時代。そんな80年代後半にまるでそれを予見したかのようなサイバーパンクというジャンルのSFが登場しました。その旗手ともいえる代表的作家ウィリアム・ギブスンの初期短編集がこれ。収録作「記憶屋ジョニィ」の主人公は、自分の脳にセットしたチップに情報を記録して運ぶ、いわば電脳情報運送屋だったり、表題作「クローム襲撃」では電脳空間(サイバースペース)を文字通り主人公たちが駆け巡ったり。そんな彼らこそが”世界をつなぐ歯車になろう/ボーダレスな明日を探して”サイバースペースを飛び回るStar Gearそのものなのかもしれません。「記憶屋ジョニィ」は「JM」というタイトルで映画化(1995年)。主演はキアヌ・リーブスと北野武!

リョウガ(3号車)
BOOKセレクトイメージ曲:『Bloody Night』
2013/6/5発売シングル・2014/12/3発売アルバム「RING」収録
課題図書:「春の雪」三島由紀夫
物語の舞台は平成でも昭和でもなく大正時代。日本にも存在した貴族社会で禁断の恋に落ちる主人公・松枝清顕と令嬢・綾倉聡子の姿は、バンパイアと人間の恋愛という、決して結ばれることのない悲恋に重なります。
この作品は輪廻転生をテーマとした壮大な小説「豊饒の海」の第1巻(全4巻)。
「Bloody Night」の連作ともいえる楽曲『What’s going on?』(アルバム「RING」収録)で、”壊れる迄 この時を生きてみせる/その次のStageへ続く扉開く迄 君を守り続けるPromise”と歌うのは、時空を超えて転生を繰り返す「春の雪」の主人公・清顕なんじゃないかと思えてきます。清顕=バンパイア、聡子=人間の令嬢と置き換えると、とっつきにくい純文学にもトライ出来るのではないでしょうか?
行定勲監督、妻夫木聡・竹内結子主演で映画化もされています(2005年)。

タクヤ(4号車)
BOOKセレクトイメージ曲:『Billion Beats』
2014/12/3発売アルバム「RING」収録
課題図書:「きみに読む物語」ニコラス・スパークス
病で記憶を失っていく老女のために、愛の物語を毎日語り続ける初老の男。『Billion Beats』の歌詞にあるように、“生まれてから死ぬまで/人は20億回の鼓動を打つ”のならば、彼は20億回目の鼓動までを彼女に聞かせようとしているかのよう。60年もの間、変わらず一人の女性を愛し続けるひとりの男が紡ぐ”愛の詩”こそ、永遠に繋がる「きみに読む物語」なのかもしれません。男が語り続けた物語とは。。。ラストの場面で涙腺決壊間違いなし。ニック・カサベテス監督によって映画化され(2004年)、全米も泣いた究極の純愛物語です。

ユーキ(5号車)
BOOKセレクトイメージ曲:『Beautiful Chaser』
2015/9/9発売シングル
課題図書:「川は静かに流れ」ジョン・ハート
今回のBOOKセレクト中で唯一のミステリー。いわれのない罪を着せられ、故郷を追われた主人公アダム。彼の地に住む友人に請われてニューヨークから5年ぶりに街へと戻るのだが。。。複雑に絡み合う人間関係、新たに起こる事件、そして渦巻く疑惑の数々。まさに”醒めない悪夢へとwelcome”状態のアダム。
否応無く犯人を追跡するアダムだが、その追跡の先にあるものは?”Take your sin Take your end” その時、人は罪に向き合えるのか?”You can’t hide away” 罪と宿命からは逃れられないのか?
ミステリーと思うなかれ。これは、親と子、親友、恋人という僕たち自身を繋ぐ絆がいかに強く、そしていかに脆いものなのかを感じさせてくれるヒューマンノベルなのです。

ユースケ(6号車)
BOOKセレクトイメージ曲:『バッタマン』
2015/6/10発売シングル
課題図書:「燃えよ剣(上・下)」司馬遼太郎
幕末を駆け抜けた新選組の副長・土方歳三。侍でもなんでもない男(=BATTA MAN)が、侍になるために命をかけて時代の波に立ち向かう。。。
”「モノホン」なんかなんなくて結構/そもそも誰が決めたんだReal or Fake?”
そう、自分は自分。”あの一秒も この一秒も 無駄にできねえんだ”という『バッタマン』精神こそが、土方歳三の生き様そのもの。函館五稜郭で倒れるその瞬間まで”負ける気 さらさら”なかった土方のまっすぐさに心打たれます。上巻・下巻の長編ですが、ライブでのアゲアゲ曲『バッタマン』と同じく、スタートしたらその勢いは止まらない!一気読み必至の青春小説です。

タカシ(7号車)
BOOKセレクトイメージ曲:『Starlight』(ウルトラ超特急)
2013/7/17発売シングル・2014/12/3発売アルバム「RING」(指定席盤)収録
課題図書:「なぞの転校生」眉村卓
1970〜1980 年代のティーンから圧倒的な支持を得たSFジュブナイルというジャンルの代表作。SFジュブナイルは現在のラノベに近い感覚のジャンルといえるかもしれません。
主人公は中学生の男子。ある日、めちゃくちゃイケメンの転校生がやってきます。ところが彼は僕たちが住む世界とはまったく違うところからやってきた人で、そんな転校生が他の中学校にも現れ、さらに主人公の周りで不思議な出来事が起こりはじめて。。。SF小説でありながら、多感な10代の心の機微をとらえた青春小説となっています。
転校生って、どこか不思議で、でもみんなが関心を持ってる存在で、多分、子どもだった僕たちが初めて接する「自分たちと違う」人。そして、大抵はすぐに別れがやってきたりするものです。
”どんなに時が過ぎて行っても/変わらないものはここに/僕らの星はあの夜空で/今も輝いてる” 最後の場面で、主人公たちが見上げる校門に咲く桜。出会いと別れを重ねて僕らは強くなっていくわけです。
”掴めなくても 届かなくても/昨日より近づきたい/走り続けて叶えるまで/あの日のヒカリが 今も背中を押す” 忘れたくない、あの日の気持ちがここにあります。