NEWS ニューストピックス

2021.11.09 Posted

AL「Dance Dance Dance」全曲紹介Teaser&ライナーノーツ公開!

▼全曲紹介Teaser
https://youtu.be/LS_jzVFhAIY

<ライナーノーツ>
1.같이 가자
アルバムの幕開けを飾るリード曲は、今、世界で注目を集めるK-POPのエッセンスを超特急流に昇華したグルーヴィンなハウスチューン。タイトルは韓国語で“一緒に行こう!”という意味で、歌詞も日本語、英語、韓国語で構成されている。いずれの言語でもポジティブなワードが並び、“자이제즐기자(=楽しもう)”“笑顔がイイじゃん”“We just make it better”とサビでは3ヶ国語で韻を踏んでいる箇所も。突き抜ける歌声も爽快で、聞くだけで心が躍り、身体が揺れる世界基準のダンス曲になっている。振り付けは韓国で活躍する日本人ダンサー・YUMEKIが手掛けており、こちらもかなりの難易度。

2.Yodelic Fire
アコーディオンの音色にヨーデルも響いて、どこか牧歌的なムードも醸す一方、Bメロでは切れ味鋭いラップも炸裂。そしてサビでは疾走感あふれる熱いダンスチューンに落とし込まれた超絶ミクスチャー曲は、タイトルがほのめかす通りスイスがテーマだ。インターラーケンの“ヘーエマッテ広場”から名峰“jungfraujoch(ユングフラウヨッホ)”、家々の窓辺に咲く“ゼラニウム”に犬種の“セントバーナード”や“バーニーズマウンテンドッグ”と、歌詞にはスイスらしいワードもふんだんに。テクノをユネスコの無形文化遺産に認定する国だけあり、どことなくテクノのビートも感じられ、勢い満点のコーラスにはダンサー陣も参加している。

3.Sonrisa
“Adiós Nos Vemos”と“またね”を意味するスペイン語で始まる3曲目は、失った“君”への想いを一途に歌い上げるナンバー。床を踏み鳴らすステップと手拍子のリズムが曲を牽引し、Triste Melodía(=悲しい旋律)”といったワードにフラメンコギターとカスタネットの音色も哀愁を駆り立てて、フラメンコダンサーが薔薇をくわえて踊るようなスパニッシュな情景を思い浮かばせる。タイトルはスペイン語で“笑顔”のこと。忘れえぬ君の笑顔を思い返し、愛を歌う情熱的なボーカルが胸を揺さぶる。

4.荣光
“荣光照耀我(=栄光の光が私を照らす)”と歌いだし、いかにもチャイナな旋律に続く中華風ポップス。日本語をベースに“I feel glorious”といったタイトルとリンクする英語、“感动 叫好(=感動して拍手)”等の中国語を絡め、光るステージを目指そうと決意を語るリリックはどこまでもポジティブだ。“准备好就跟我走!(=準備ができたらついてきて)と歌いかける歌声も頼もしく、中国語初挑戦で挑んだラップも聞きどころ。流麗なアルペジオと力強いビートが東西融合を果たし、オリエンタルなダンス曲に仕上がっている。

5.Добрый День
90年代のロシアで生まれ、コサックダンスを踊る映像との組み合わせで近年バズっているロシアンハードベースを基盤に、無機質なビートが極寒の大地を思わせるクールなダンスチューン。タイトルはロシア語で“こんにちは”の意味で、曲中にはフォークダンスで有名なロシア民謡「コロブチカ」の旋律やソ連時代に作られたゲーム・テトリスの音も。さらに、歌詞には“СПАСИБО(=ありがとう)”等のロシア語が散りばめられている。歌唱を含めた全パフォーマンスをダンサー4人のみで担当する超特急史上初めての楽曲でもある。

6.Magnifique
昭和の旅行記と映画の影響で、日本においてニューカレドニアは“天国にいちばん近い島”と呼ばれており、当時ヒットした同名映画の主題歌は爽やかなシティポップ。そこからインスパイアを受け、ニューカレドニアをイメージした本作も、令和にアップデートされた洗練シティポップとなっている。ニューカレドニアの公用語であるフランス語で“素晴らしい”の意味を持つタイトルが示すように、当地の美しい自然に“君”をなぞらえて歌うタカシの心地よい声は癒しオーラたっぷりで、“beau belle beauté”とフランス語で“美”を示すワードをありったけ並べた箇所も。

7.Chill out@JP
現代の日本を舞台に、愛し合う二人の甘い朝の風景を描いたR&Bラブソング。“心を落ち着かせる”“まったりする”といった意味がある“チルアウト”のタイトル通り、ゆったりとした時間を過ごすカップルの幸せなモーニングブレイクが描かれている。ラップパートはカイが担当。これまでのライブでも煽りでタカシを支え、ボーカルにも意欲を見せてきた彼だけに納得の人選で、セクシーに囁かれる低音ボイスは2号車推しならずとも悶絶必至だ。

8.Cead Mile Failte
ゲール語のタイトルは直訳すると“10万回のようこそ”で、アイルランドでは人々を歓迎するのに広く使われている言葉。フィドルの音色が響くアイリッシュポルカがベースになっており、“酒場でギネス”や“グラフトン通りのPUB”と出航前に酒をあおる男たちが浮かぶような描写も。それを歌い上げるタカシの太い声は、力強いビートの勇壮な響きと相まって、海に囲まれたアイルランドの海賊物語を彷彿させる。ちなみに歌詞に登場する“シャムロック”は三つ葉のクローバーのこと。アイルランドでは国花として親しまれている。

9.CARNAVAL
“超特急がニッポンを元気にします”というキャッチフレーズで最先行配信された純度120%のサンバ曲。軽快なサンバのリズムに乗ってダンサー陣も“イイね! Samba Amor!”と合唱し、ホイッスルの音色が鳴り響くにぎやかなサウンドは、まさしくリオのカーニバルのよう。しかし、後半には “君が欲しい、愛してる。君は僕の心を奪った”と、ブラジルの公用語であるポルトガル語でメロウに囁く場面もあり、目まぐるしいジェットコースター的展開がまた超特急らしい。5人がファンタジアと呼ばれる華やかなカーニバル衣装で踊りまくり、本場のブラジル人ダンサーと共に“ゴストーザ(=色気、セクシー)”を爆発させるMVも必見。

10.大大大地
幕開けから鳴り響く太鼓の音や、歌詞にズラリと並ぶ国名が表すように、アフリカをテーマにしたファンクチューン。メロディよりもノリとビート重視で、ダンサー陣もコーラスに大活躍しており、“サバンナ威張んな”“カサブランカ街ぶら”等、ダジャレのようなリリックも満載だ。赤道直下の国サントメ・プリンシペに引っ掛けて“プリン飯”なる謎ワードも登場する一方、15世紀の発見当初は“嵐の岬”と名付けられながら、後に“希望の岬”と改名された喜望峰のエピソードを引用して、ポジティブなパワーを高めているのもアツい。曲中にはスワヒリ語で“神よ、私たちが平和に仲良く暮らせるようお守りください”という意味を持つ祈りの言葉も。

11.Holtasoley
タイトルの“ホルタソーレイ”は、日本語で“チョウノスケソウ”と呼ばれるアイスランドの国花。アルバム唯一のバラード曲になっているのも、ビヨークやシガー・ロスら、静謐でアンビエントな音楽で知られるアーティストを輩出しているアイスランドがモチーフならば納得だ。アイスランドで冬の夜空に現れるオーロラのようにキミを包み込みたい……というピュアな想いを、ピアノとストリングスの壮大な音色をバックに、タカシが真っ直ぐに歌唱。凍えるほど寒いぶんだけ澄んだ空気と、白く可憐なホルタソーレイのイメージが浮かぶ美しい一曲だ。

12.Dance Dance Dancing!
アルバム名を現在進行形にしたタイトルにふさわしい、2021年の最先端をゆく全英詞のダンスナンバー。歌詞に登場する“Miami”“Los Angeles”“Holleywood”といった地名に“Statue of Liberty”“Cadillac”などのワードからもわかる通り、曲のモチーフはアメリカで、各地のパーティな情景を織り込みながら共に踊る歓びを謳っている。クラップでゴスペルのエッセンスを持ち込み、軽快なカッティングギターを鳴らして“Everybody Don’t Stop Now”と呼びかける様は、アメリカンな開放感いっぱい。アルバムの象徴的楽曲だけに、ライブパフォーマンスにも期待が高まる。

13.Te quiero mucho
タイトルはメキシコの公用語であるスペイン語で“あなたが大好き”。メキシコで広く愛されているスカをベースに、華やかなブラスにダンサー陣のガヤやコーラスも盛り込まれたアッパーチューンで、聞けば思わず笑顔になってしまう。世界中に“一人じゃない”と訴える“Amor(=愛)”にあふれたメッセージは、“世界各国に超特急の名前と音楽を広げ、世代を超えて踊れる作品”をテーマに掲げたアルバムの締めくくりにもピッタリ。コロナ禍が明けた暁には、ライブ会場で腕を振りながら絶対に“Te quiero mucho!”とサビを合唱したい。

14.You Don’t Care
通常盤のみ収録のボーナストラック。“気にしていないんでしょ”という意味のタイトルが匂わせるように、報われぬ想いに苦しむ心模様を描いた切ないラブソングで、愛する人に翻弄されるシチュエーションが、これまでになく大人のムードを漂わせている。